☆人生フルーツ~♪


先日、友人とお茶をした時、その友人に<ポレポレ東中野>という映画館を知ってる?と
尋ねられました。
聞いたことのない映画館の名前で知らないと答えると
その映画館で見た映画のことを話し始めたのです。
<人生フルーツ>という題名のドキュメンタリー映画で 登場する老夫婦の会話が
とってもいいのよ・・・・・と 映画を思い出しながら言うのです。
そのインパクトのある映画名、魅力ありの老夫婦の会話・・・・
友人からざっくりとその映画についてきいただけで 是非<ポレポレ東中野>に
行かなくては・・・・と思ってしまいました。

予感的中〜! 凄く素敵な映画で 心に響きました。 もう一度観たいくらいです!

このブログでその魅力を伝えることができるかしら・・・と不安ながら
書き始めています。



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ドキュメンタリーに登場するのは 津端修一さん90歳,英子さん87歳という高齢御夫婦。
修一さんは東京大学で建築を学び 一級建築士として多くの宅地造成に携わった方。
又、大学で教授としても活躍されました。
そんな修一さんを奥様の英子さんは「お父さん」とも呼びますが「修たん」とも・・・・^^

一方奥様の英子さんも凄い〜! 畑仕事、お料理、編み物、機織り、刺繍・・・
とにかく手間のかかる手仕事を苦も無くこなす・・・・ 
やれることをコツコツと丁寧に暮らしにとりいれていく笑顔の絶えない方なのです。
修一さんはよく奥様のことを「英子さん」とよんでいました。

このご夫婦のスローライフをドキュメンタリーにした・・・・と平たく言ってしまえない程の
奥の深さが伝わってきます。

修一さんが携わった高蔵寺ニュータウン計画は 日本の高度成長期と重なり完成した時には
理想とは程遠い無機質な大規模なものとなり 修一さんをこの場所の一角を購入し
自然なライフワークへとむかわせることになる・・・
それは四季折々、70種の野菜、50種の果実を育て
そして英子さんが 美味しいごちそうに変える・・・

時々耳に心地よいピアノのメロディーと
樹木希林さんのナレーションが 繰り返されます。

〜風が吹けば枯れ葉が落ちる、枯れ葉が落ちれば土が肥える
土が肥えれば果実が実る、コツコツ、ゆっくり・・・・

暮らしもそうあったら・・・・

風の音が聞こえ 太陽がまぶしい・・・

このご夫婦の暮らしが 私の忘れてしまっているものを思い出させてくれた・・・
いつの間にか 英子さんの言葉を、修一さんの言葉を 
心の中にとどめておこうとしていました。
それくらいお二人の言葉に魅力があった・・・。

映画でよくお食事の場面が出てきました。
そして種類豊富なお手製のお菓子と素敵な茶器でのお茶タイムも多かったのです。
耳に残っています。
修一さんにはきちんとしたものを食べさせてあげたいという英子さんのことば・・・。
ふと見ると 朝食が修一さんは和食・・・そして英子さんはパン食・・・・^^
お互い自由でもあるのです。
元は太い絆で繋がっていて お互い労りあっている・・・
尊重し合って 認め合って 静かに笑い合っている何とも素敵なご夫婦です。

ドキュメンタリーの中で 撮影中に修一さんが亡くなりました。
畑の草むしりをした後、お昼寝をし、そのまま逝ってしまわれた・・・・
亡くなった修一さんを カメラはゆっくりしっかり写していました。
そのお顔の安らかなこと、美しいこと・・・・
一人になった英子さんは<むなしい〜>という言葉を使いました。
悲しいとか寂しいとかでなく虚しい>と・・・

それでもそれまでと同じ暮らしを坦々と・・・
修一さんからきちんと受け継いで〜。

そして次代に残して渡さなければと。。

修一さんは亡くなる前に 仕事の依頼を受けていました。
それは無機質でない人間らしい暮らしを患者さんにしてほしいという
精神科病院からの建築のアドバイスを求めたものでした。
完成した病院を英子さんは修一さんの遺影と共に訪れた・・・・
修一さんの思いが しっかり伊万里にも引き継がれています。 


私はちゃんと引き継いだのだろうか・・・・
そして きちんと渡せるものを築いているのだろうか・・・・

あのご夫婦のように明るく若々しく ゆっくりでも老後感のない
暮らしを坦々とやっていけるのだろうか・・・・

海斗が逝ってしまい 実感のない暮らしをしていた私に
風が吹いていることを感じさせてくれたドキュメンタリーでした。

いい笑顔のおふたりですね。。




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by milky107 | 2018-03-08 02:54